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【豊後高田新聞】春を召し上がれ

県内一の生産量 目にも舌にも“おいしい”

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2010年03月17日掲載 |最新に戻る

豊後高田市で栽培が盛んな食用の菜の花「なばな」を収穫する北崎さん夫婦。2月から3月にかけてがピーク=12日、豊後高田市森

 春の食材として食卓を彩る「なばな」。菜の花を食用に改良した品種で、豊後高田市内で広く栽培されている。春にかけて収穫のピークを迎え、作業は5月上旬まで続く。同市の栽培面積や収穫量は県内一。西日本でも最大規模で、市を代表する農産物であることは意外と知られていない。
 JAおおいたくにさき西部地域本部によると、市内では188軒の農家が栽培し、総面積は約22ヘクタール。早い品種で11月に収穫が始まる。よく目にする黄色の花が開花する前、緑色のつぼみの状態が収穫時期。葉の形状も通常の菜の花よりも大きいため、見た目では菜の花とは気付きにくい。
 市内森の北崎朝徳さん(76)、鶴美さん(72)夫婦は、ネギ栽培から転作したなばな農家。かごを肩に掛け、手際良く丁寧につぼみ部分を摘んでいく。「最近は天候の変化も激しく、開花前の収穫のタイミングに悩まされる。雨でも雪でも目を離せない」と語る。
 なばな栽培が導入されたのは約20年前。軽くて比較的作業がしやすく、冬場の栽培が主なために虫がつきにくいなどのメリットがあった。長さ11・5センチ、1束180グラム以上にして出荷する際は、鮮やかな緑色のつぼみが集まって小さな花束のようだ。「ななちゃん」の愛称で、昨年は県内外に計約70万束が出荷された。
 シャキシャキとした食感に、栄養価が高い春の味覚。「さっとゆでて水にさらすと苦味もとれる。おいしいですよ」と2人は話した。

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