和田記者と一緒に地産地消について勉強する児童たち=中津市の下郷小
紙面のレイアウトを学ぶ児童
生徒が作った新聞。詳しくは紙面でご覧ください。
「食」を守った地道な努力
「みんなが給食で飲んでるのはどれかな」。数本の牛乳を並べて声を掛ける大分合同新聞中津支社=当時、現日田支社=の和田礼子記者(39)。「それ!」と「耶馬溪牛乳」と書かれた商品を指さす子どもたち。「そう。これはこの学校をはじめ、旧下毛地域の小中学校全校で飲まれてるもの。すぐ近くの下郷農協の牛乳ですよね」。子どもたちは「うんうん」とうなずく。「県外にも届けられていて、今では地域の特産といってもいいほど。この牛乳をはじめ、ここ下郷からは“安全・安心”にこだわった肉や野菜などを多くの人の食卓に届けています。ところで食の安全って分かりますか」。子どもたちは「うーん」と考え始めた。
中津市耶馬渓町下郷地区にある下郷農協は、60年以上前から“地産地消”と“安全・安心”を理念に、独自に運営している。理念の一環として、1958(昭和33)年には当時では先進的な「産地直送」もスタート。消費者が安心できる商品づくりにこだわり、地域に密着したさまざまな事業を進めている。和田記者は「今では当たり前のように食の安全が叫ばれているけど、下郷農協ではずっと前から地道に実践。誇りに思えることなんですよ」と語り掛けた。
「下郷の農家の人や農協のことをもっと知りたい」。興味を持った子どもたちは鉛筆とノートを持って学校を飛び出した。牛乳工場を見学したり、実際に酪農家や養豚農家を訪問。矢崎和広組合長に話を聞き、出荷している肉や野菜で調理実習もした。自分の目と耳で知りたいこと、「すごいな」と思うことを体感した。
その後、大分合同新聞整理部の船山善弘記者(36)から原稿の書き方、見出しの付け方などを学習。下郷の魅力を伝える素晴らしい新聞を仕上げた。
(新聞作りは2008年度に実施。学年は制作当時。)
飛び出せ学校とは?
県内の主に小学校五、六年生を対象に地域を調べ、問題を考え、新聞を作ることを通じて、自分たちの暮らしを知り、故郷を見つめ直す企画です。大分合同新聞社の記者が学校に出向き、子どもたちと一緒に調査、研究し、その活動を紙面で伝えます。子どもたちには、記事を書くだけでなく、見出しやレイアウトにも挑戦し、新聞を作ってもらいます。毎月一回、第四週の月曜日夕刊に掲載します。
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