伊藤記者と一緒に地域の特産品について勉強する児童たち=玖珠町の日出生小
見出しや紙面のレイアウトを学ぶ
玖珠町日出生小5年(高野一美教諭・5人)
「家で農作物を作っている人はいるかな」。伊藤友仁記者(24)=大分合同新聞玖珠支局=が問い掛けると、教室の子どもたちの手が一斉に上がった。「トマト」「レタス」「ネギ」…。次々と野菜の名前が挙がる。 「種類が多いね。どうして日出生ではおいしい野菜ができるのかな」。子どもたちは「空気が良い」「おいしいわき水がある」などと理由を考えた。 農家の人に詳しく話を聞いてみようと早速取材開始。地元のトマト農家、幸野太さん(57)を学校に招いた。 幸野さんは病気に強い苗と糖分が多い実がなる苗を、セラミック製の細い棒でつなぎ、栽培する苗を作っている。「この作業を何千回も繰り返すんだよ」と教えられ、子どもたちはびっくり。実際に作業を体験させてもらったが、うまく苗がつながらない。「おいしいトマトを作るのがこんなに大変なんて、知らなかったなあ」 そしていよいよ、ノートとカメラを持って学校を飛び出し、レタスやネギ、畜産農家に出掛けた。「日出生の土は赤土で野菜づくりに最適なんだ」「昼は暑くて夜は寒い日出生の気候に耐えられるように、野菜が自分の力で糖分を作るから、野菜が甘くなるんだ」。毎日、自分たちが口にする農産物がおいしい理由が分かった。 取材で聞いた話を文章にまとめ、船山善弘記者(37)=大分合同新聞整理部=から見出しの付け方や紙面レイアウトなどを学んだ。野菜のかわいいイラストが目を引き、読者が日出生の農産物を食べたくなるような、カラフルでビジュアルな紙面が出来上がった。
飛び出せ学校とは?
県内の主に小学校五、六年生を対象に地域を調べ、問題を考え、新聞を作ることを通じて、自分たちの暮らしを知り、故郷を見つめ直す企画です。大分合同新聞社の記者が学校に出向き、子どもたちと一緒に調査、研究し、その活動を紙面で伝えます。子どもたちには、記事を書くだけでなく、見出しやレイアウトにも挑戦し、新聞を作ってもらいます。毎月一回、第四週の月曜日夕刊に掲載します。
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