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島の安心安全守る

大人顔負け、機敏な動き 姫島中学校少年消防隊

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2010年03月08日掲載 |最新に戻る

整列し敬礼をする姫島中学校少年消防隊の隊員ら

 「番号!」「前へー、進め!」。北風の吹きすさぶ姫島村の多目的グラウンドで今年1月にあった村消防団特別点検(出初め式)。大人に交じってまだ表情に幼さの残る少年が声を張り上げた。声に合わせて一糸乱れぬ軽快な足音。大人顔負けの機敏な動きを披露するのは姫島中学校少年消防隊のメンバーだ。
発足から半世紀以上
 隊長の岩本太志君(2年)以下23人。そろいのヘルメット、法被姿が会場に集まった島民の期待の視線を浴びた。緊張した面持ちで「停止間の小隊訓練」に取り組む。機械器具点検、操法点検をテキパキとこなすと会場から温かい拍手が送られた。
 少年消防隊の歴史は古く1954年に発足した。木野村敏雄村教育長(59)は「家屋が密集する姫島で火事を最小限に抑えるための知恵。男性は漁に出て女性は畑に行くため昼は誰も家にいない。体力、行動力、判断力の備わってくる中学生に目が向けられた」と経緯を説明する。少子高齢化が進む地域だけに「島にとってはとても心強い存在となっている」。
団員は1、2年男子
 姫島中の1、2年生の男子生徒で組織する。毎年夏ごろの結団式を経て、出初め式という大舞台に向け、国東市消防署姫島出張所の職員に指導を受けながら機具の扱いや動きを学んでいる。岩本君は「練習は厳しくて大変」と言いながらも掛け声をバッチリ暗記。小隊を立派に統率した。
 旗手の高橋一輝君(2年)、機械点検員隊長の須賀竜之輔君(同)らも「何かあったらいち早く動かなければ」と照れくさそうに話してくれたが、目の奥に島を守る使命感と責任感がしっかり宿っていた。
団体行動で規律養う
 火災や地震が発生した場合、住民と協力して初期消火をしたり避難を手助けすることが主な役割だが、団体行動で規律を養い、幼いころから防災に対する意識を高める狙いもある。これまで全国表彰や知事消防功労賞など10以上の表彰を受けた。
 「島の男性の多くが消防隊を経験している。姫島で火災が少ないのは、消防隊の取り組みが長く続いてきたからでは」と木野村教育長。新学期を迎えるとまた新たな1年生が入学し、島の安全安心を守る少年消防隊の伝統を引き継ぐ。


メモ
姫島中学校少年消防隊が発足した当初は今より人口が多く、中学2年生の選抜メンバーで組織していたという。少子化に伴って2年生全員が隊員となり、最近は1、2年生全員で組織するようになった。姫島村での火災の発生件数は▽1999年 2件▽2005年 1件▽08年 1件—となっている。

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