九州交響楽団とピアノを演奏する前田健治さん
メモリアルの前でお礼を述べる園田春子夫人(いいちこ音の泉ホール)
大分にゆかりの世界的ピアニスト、故・園田高弘さん(一九二八—二〇〇四)の功績をたたえる「園田高弘先生メモリアル」の除幕式と、メモリアル完成記念演奏会が十二日、大分市のいいちこ音の泉ホールであった。
メモリアルは園田高弘賞ピアノコンクールの会場に使った同ホールホワイエに設置。除幕式には関係者約八十人が出席した。園田清秀・高弘先生メモリアル設置委員会の加藤公康さんが「メモリアルが音楽を志す人々の行く先を明るく照らし、大きな指針、励みとなることを願います」とあいさつ。高弘さんの妻春子さんら四人が綱を引いて除幕すると、高弘さんがピアノを弾く姿を描いた白磁のレリーフが姿を現した。春子さんは「晴れがましい場所に設置いただき、ありがとうございます。大分の皆さんのご協力に感謝します」とお礼を述べた。
メモリアルは、委員会が「園田高弘先生を偲(しの)ぶコンサートシリーズ」の益金や募金を利用して制作し、県に寄付した。また委員会は、高弘さんに早期音感教育を実践した父清秀さんをたたえる銅製レリーフの「園田清秀先生メモリアル」も同日、同市中央町の清秀さんの生誕地に設置し、除幕式を行った。
記念演奏会には、九州交響楽団と、一九九九年の園田高弘賞ピアノコンクールで県知事賞(二位)を受賞した大分市出身の前田健治さんが出演。大山平一郎さんの指揮でベートーベンの「ピアノ協奏曲第4番」と「交響曲第3番『英雄』」を演奏し、聴衆から盛んな拍手が送られていた。