
▲七福温泉宇戸の庄・丘の上にある貸し切りの露天風呂でのんびり
正直に言うと、”七福”という名前に引かれ、「何か御利益があるかも」という安易な気持ちで出掛けた。聞けば”黄金の湯”とも呼ばれているとか。それで、一気に”御利益”への期待が膨らんだ。
玖珠町から院内町へ抜ける国道387号から少しそれ、細い道に入った谷間に、宇戸の庄はあった。地域おこしのため、昨年八月にオープンした施設の一つで、敷地内には温泉のほかにも宿泊施設、レストラン、釣り堀などがある。
到着するやいなや、目前にそびえる奇岩・巨岩の大迫力に目を奪われ、本来の目的を忘れそうになる。が、ただ岩だけを眺めているわけにもいかず、いざ温泉へ。
男女別の半露天の岩風呂とヒノキの家族風呂があり、そのちょっと上に展望露天風呂がある。自然の大岩をそのまま利用している岩風呂もなかなかの雰囲気だが、ここでの一番人気はやはり露天風呂。湯にのんびり漬かりながら、あの奇岩・巨岩を心行くまで”鑑賞”するというのが、よそにない豪快な楽しみ方なのだ。
お湯はややぬるめで、このままいつまでも入っていたいと思うほどの心地よさ。色は褐色。この色を見てお客さんが”黄金の湯”と名付けたのだとか。黄金というより、あめか紅茶のようにも見えたが、細かいことは気にしないで漬かり続けた。しかし、のんびりと和んで、上がってから驚いた。「自分の体調が悪いのでは」と不安に駆られるほど、汗の量 が異常に多いのだ。
「夏は三八度から三九度、冬は四一、二度ぐらいにしているのですが、お湯がやわらかいので皆さんぬ るめに感じられるようです。それで上がるとたくさん汗が出るので、おかしいってびっくりされる方が多いんですよ」と同温泉の山口知美さん。みんなそうなのかと聞いて安心すると、再びドッと汗が…。
山に抱かれた癒やしの湯の評判は口コミで広がり、福岡や北九州など県外からのお客も多い。神様には会えず、黄金を手にできたわけでもないけれど、帰り道にはこの温泉に出合えただけで満足している自分に気が付いた。
入浴料は300円。家族風呂は1000円。露天風呂は90分間の貸し切りで2000円。泉質は単純泉。神経痛、筋肉痛、関節痛などに効能。営業時間は午前9時から午後9時まで。問い合わせはTEL0973・72・0429。
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温泉天国・大分。名湯、秘湯もたくさん。相変わらずの温泉ブームで、県内各地の温泉はにぎわいをみせています。温泉の楽しみの一つは見知らぬ 人との湯を介しての触れ合い。温泉好きの記者が各地の温泉を訪ね歩き、いろんな人と触れ合いながら、入湯体験をリポートします。
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